施術がラクになる「体の使い方」入門|手首・肩・腰を守る姿勢/体重の乗せ方/疲れにくい動き
「施術後に手首が痛い」「肩がパンパン」「腰が重い」——そんな疲れを抱えたまま働いていませんか。40代以降は回復の波が出やすいぶん、無理が続くと“長く続けること”が難しくなります。
でも体の使い方は、筋力よりも「姿勢」「重心」「動きの順番」で変えられます。力任せに押すのをやめて体重を上手に乗せられると、施術はラクになり、手技も安定しやすい。結果として、お客様の満足度や指名にもつながっていきます。
この記事では、明日からできる“体を守る基本”を、落ち着いて丁寧にまとめました。焦らず一緒に整えていきましょう。
目次
疲れない施術は“フォーム”で決まる
手首や肩がつらいのは、体幹ではなく手先で押しているサイン。腰がしんどいのは、骨盤が後ろに引けて背中で耐えているサインです。
狙うのは、手で押すのではなく「体重を落とす」「足で支える」「呼吸で力みを抜く」。この3つが上手く揃うと、同じ手技でも消耗がぐっと減ります。
最初にセルフチェック|疲れの原因を見つける
全部直す必要はありません。まずは当てはまるものを1つだけ選び、そこから改善しましょう。
チェック① 手首が痛い:指先で圧を作っていない?
一点で押すほど関節に負荷が掛かります。まずは手のひらで「面」を作り、圧は体重で足す意識へ。
チェック② 肩が凝る:肘が開いていない?
肘が外に開くほど肩が働いてきます。肘は軽く落として“身体の近く”へ寄せるだけでラクになります。
チェック③ 腰がつらい:膝が伸びて骨盤が倒れていない?
足幅を少し広げ、膝をほんの少しゆるめる。これだけで骨盤が起きて腰が守られます。
よくあるNGフォーム3つ|疲れる理由
痛い時は、だいたい次のどれかが起きています。フォームを見直してみましょう。
NG① 肩が上がる(首が短くなる)
集中すると無意識に肩がすくみます。肩が上がると首・肩に負担が集まり、呼吸も浅くなります。気づいたら、肩を一度すくめて“ストン”と落とすだけでOKです。
NG② 手首が曲がりすぎ(手のひらが反る)
手首が曲がりすぎると、圧を支えるのが関節になります。手のひら〜前腕が一直線になる角度を探し、「押す」より「乗せる」へ切り替えるとラクです。
NG③ 片足に体重が乗り続ける(腰が引ける)
片側に乗り続けると腰がねじれて疲れやすいです。左右を入れ替える、足幅を変えるなど“小さな変化”を入れるだけでも負担が分散します。
体を守る基本フォーム「3点セット」|重心・骨盤・肘の位置
今日からは“土台”を先に作りましょう。まず重心、次に骨盤…と順番に練習すると定着しやすいです。
① 重心:前へ押さず「真下に落とす」
上半身だけ前に倒れて押すと、手首と肩が疲れます。足で床を踏み、体重を真下へ落とす感覚へ。吐く息に合わせると圧が安定します。
② 骨盤:反らずに「ニュートラル」
腰を守ろうとして反ると逆に疲れます。みぞおちを軽く引き上げ、胴体を薄く支えるイメージで十分です。
③ 肘:開きすぎない。腕は“ぶら下げる”
肘を落とし、肩をすくめない。手首は折らず、手のひら〜前腕をできるだけ一直線に保ちます。
体重を乗せる動き|「押す」より「移動する」
圧を腕で作らず、体の移動で作ると一気にラクになります。
足の前後移動:小さくスライドして圧を出す
腕だけで動くと疲れます。足を小さく前後に動かし、体ごとスライド。圧は移動の中で自然に入ります。
面で触れる:深さは“強さ”より“安定”で作る
先に包むように触れて、あとから体重を少し落とす。強く押さなくても、方向と安定が揃うと深さは出ます。
疲れにくくする小ワザ|呼吸と「30秒リセット」
長時間の施術は、フォームが良くても消耗します。ためこまない工夫を入れましょう。
呼吸:吐きながら圧、吸って戻す
息を止めるほど肩が上がります。吐く息で圧を入れ、吸う息で戻すだけで力みが減ります。30秒リセット:手首・肩を戻す
手首を軽く回す→指を開く→肩をすくめてストン。短いリセットでも、積み重ねると翌日の疲れが変わります。
施術後の5分ケア|翌日に残さない回復スイッチ
終わった後の5分で、翌日の体が違います。
手首・前腕:温めてから“軽く”伸ばす
冷えたまま伸ばすと痛めやすいので、先に温めます。伸ばすのは気持ちいい範囲で十分。
肩・背中:肩甲骨を寄せて戻す
胸が開くと呼吸が深くなり、疲労感が抜けやすくなります。
腰:腰を反らず、お尻と太ももをゆるめる
腰の張りは周辺の硬さが原因のことも。周りをゆるめる意識が安全です。※強い痛みやしびれが続く場合は無理せず相談を。
無理なく続ける“働き方”も体を守る
体の使い方が整っても、詰め込みすぎると消耗します。ここも「頑張り方」を変えるだけで、体が守られます。
重い手技が続かない流れにする
深さを出す手技ばかり続けると手首と肩が先に限界になります。包む→流す→深さ、のように負担を分散させると、最後まで丁寧さが保てます。
「丁寧に、落ち着いて」が40代の強みになる
勢いよりも、安定感と安心感。これがRichセラピの読者に合う魅力です。ラクなフォームで丁寧に触れられるほど、接客もやわらかくなり、結果的に指名につながりやすくなります。
まとめ
施術がつらいとき、原因は筋力より体の使い方にあることが多いです。手首は面で触れる、肩は肘を落とす、腰は膝をゆるめて骨盤をニュートラルに。まずは“癖を1つ”整えるだけで消耗は減ります。
基本は「重心を真下に落とす」「骨盤を真ん中に置く」「肘を落として手首を折らない」。体重移動と呼吸で力みを減らし、施術後は5分ケアで翌日に残さない。
無理をしないことは、手を抜くことではなく長く続けるための“プロの工夫”です。あなたの体を守りながら、心地よい施術を積み重ねていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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